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■HACCP (ハサップ)制度化に関して
・「まだ準備がこれから・・・」
・「聞いたことあるけどなんだっけ・・・」
こんな風に思う方もまだいらっしゃるかと思います。
・HACCP完全義務化!対象は?
- 食品を扱うほぼ全事業者が対象!
⇒食品製造業、卸売業、小売業、外食業、中食業など
- 2020年6月~猶予期間があり、2021年6月からは完全義務化!
法改正と聞くととても大変な作業が必要になると想像しますが、実は誰でも始められる衛生管理に関しての法改正となっています。
■改めてHACCP(ハサップ)とは何か?
HACCPとは食品受入から最終工程までの工程管理方法の事を指します。
HACCPの意味ですが、「Hazard(危害), Analysis(分析), Critical(重要), Control(管理), Point(点)」の頭文字をとってできた造語です。
製造、調理工程を細分化し、工程ごとのリスク管理を行います。
食品事故が発生した場合でも、どの工程に原因があるのかを迅速に見つけ出し対応することができます。
・HA:危害要因分析
- 食品を製造する過程で起こりうる危害を予想して管理する方法を決める!
⇒食中毒、異物混入など
・CCP:重要管理点
- 危害を確実に減少・除去するために、HA(危害要因分析)に基づき、特に重要な製造・加工工程を管理する!
⇒食材の洗浄、加熱、冷却などメニューごとに計画を決める
・結局、何したらいい?
- 日々の衛生管理をルール化
- 毎日記録をする
- 記録を保管する
簡単に言うと、この3つになります!
・「マニュアル作りなんて一からできない!」
・「食品は取り扱ってるけど、うちもHACCP対応が必要?」
といった方向けに厚生労働省より小規模事業者向けに業態ごとの手引書が準備されています。
〇厚生労働省:50人以下の小規模事業者向け【HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書】URL>>https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000179028_00003.html
■守らないとどうなる?罰則は?
・最大で「2年以下の懲役、100万円以下の罰金」
HACCPを守らない事業者には罰則があります。各事業者が必ず実行することが義務になっています。
具体的な罰則については、都道府県の条例によって異なりますが、次のようになる場合もあります!
- 営業の禁止、停止
- 営業許可の不可
- 最大で「2年以下の懲役、100万円以下の罰金」
■まとめ:食中毒事故を発生しないために
・HACCPは食品の事故を減らすため!
世界的にはHACCPに沿った衛生管理は広く認知されていて、日本における衛生管理の制度化はかなり遅れています!お客様の健康に関わる食品事業者は責任を持った食品の提供が求められます。