
2020年7月よりプラスチック製ビニール袋の有料化が義務化になりました。
地球温暖化対策の一環として掲げられた内容となっておりますが、
皆さんはレジ袋に代わる使いまわしのエコバックをお持ちでしょうか?
各社のエコバックが販売されておりますが、私もそのユーザーの一人です。
最近ではスーパーに買い物に行くときに携帯し、買い物後は折りたたんでまた次の買い物時に使うといったルーティーンが定着してきました。
大きさもデザインもさまざま、スーパーで回りを見渡せば、多くの人がエコバックに食品を詰めて持ち帰っています。
しかし食品を持ち運び使いまわすエコバックの衛生に関して、
不安になる点があります。何度も使いまわしたバックははたして、衛生的なのでしょうか?
今回は菌数を検証する事で、
エコバックの使い方や衛生面を今一度見直してみます。
通常、菌は48時間待たないと計測ができませんが、今回は一般生菌の迅速検査機【バクテスター】を使用して、その場で菌数を割り出してみます。

https://mhaccp.jp/bactester/
菌数の測定
測定方法
エコバックを①使用前、②使用後(2か月間)、③使用後の除菌剤噴霧でそれぞれ持ち手部分と底の部分を検体にしました。6検体をそれぞれ1g切り取り、希釈水9mlにより洗い出しを行ったのち希釈水の1ml分を迅速検査機で測定しました。③に関しては別に切り取ったバックに除菌剤を噴霧し5分静置した後洗い出しにより、測定しました。


測定条件
室温にて計測
検体1g当たりの菌数を希釈倍率に応じた乗数で計算しました。
③の検体で除菌に使ったのはクロラス除菌ウォーター(200ppm希釈)です。
https://mhaccp.jp/devirus/
測定結果
【生菌数 個/ml】


一般生菌数の測定のため、すべてが有害な菌ではありませんが、普段食品を入れているバックに17万個/gも菌数がいるのは驚きですね。
また、今回の2か月使用したエコバックに関しては洗濯や除菌などは行っていません。
普段使用していく中で、食材料からの水分や汚れ、手垢などで菌が存在しやすい環境になっていたと考えられます。
注目すべきは除菌剤を噴霧した後は菌数が半数以上も減少している点です。
こちらは水洗いや洗濯などせず、汚れた状況のバックをそのまま除菌しました。実はアルコールや次亜塩素酸等の除菌剤は汚れたものや濡れたものに対して除菌効果が低いのですが、クロラス除菌ウォーターなら汚れたエコバックでも除菌効果が出ています。
一度洗ったバックに噴霧する事でより高い除菌効果が期待できます。
以上、エコバックの菌数検証でした。
普段意識していない生活用品でも、実は・・・といった内容でした。今後も検証を続けていきます。
ここまで見て頂いてありがとうございます。